羊水検査の最適な時期はいつですか?
羊水検査の最適な時期はいつですか?
羊水検査の最適な時期と、非確定的検査の時期についてご説明いたします。
羊水とは?
羊水は、子宮の中で赤ちゃんを守っている大切なお水であり、赤ちゃんは毎日羊水を飲み、おしっことして排泄します。
羊水には成長因子が含まれており、羊水を飲むことによって、生まれてからの呼吸や栄養吸収の準備をしています。
羊水検査の最適な時期について
羊水は、妊娠早期から存在し、妊娠10週で約30 ml、妊娠20週で約350 ml と妊娠の経過に伴い増加し、妊娠32週前後で700~800 ml となり、その後は減少します。
妊娠の早期は羊水量が十分でなく、羊水検査には不向きとされており、一般的には妊娠15~18週の間に行われます。
羊水検査の出生前診断における位置づけについて
羊水検査は精度の高い検査ではありますが、 お腹に針を刺すこと・羊膜に穴を開けることなどから、およそ1/300(0.3%)の割合で流産・死産の可能性があります。
また、破水、出血、子宮内感染、早産、羊水塞栓症、母体障害(穿刺による血管や腸管出血)などが生じる可能性もあります。
このようなリスクがあるため、非確定的検査を先に受けて陽性と判定された後に羊水検査を受ける、という選択をする場合が多いです。
非確定的検査の時期と結果報告までの時間について
- コンバインド検査
妊娠11~13週に実施 ⇒ 約2週間後に結果報告 - 母体血清マーカー検査:
妊娠15~20週に実施 ⇒ 約2週間後に結果報告 - NIPT
妊娠10週以降に実施 ⇒ 1~2週間後に結果報告
上記のように、非確定的検査を受けてから結果報告まではある程度の日数を要します。
妊娠週数によっては、非確定的検査の結果を待っている間に羊水検査を受けられる時期を過ぎてしまう可能性もあります。
そのため、現在の妊娠週数と羊水検査を受けることができる時期を照らし合わせ、逆算した上で検査を選択し、受ける必要があります。
どの検査を選択されるのかは、妊婦さんとそのパートナー、ご家庭の出産・育児に対する考え方や価値観により異なります。
もちろん、検査をしないという選択もあります。
GeneTechでは、出生前検査を受ける前には、専門家が対応する遺伝カウンセリングで十分にご相談していただくことをお勧めしています。