GeneTechコラム

遺伝カウンセリングとは

出生前診断の検査前後に行われる遺伝カウンセリングについて説明いたします。


◆NIPTが受検可能な施設について

日本では、2013年より日本医学会・日本産科婦人科学会の認定・登録する施設のもと、NIPT(新型出生前診断)が開始されています。

そんな中、2018年6月、認可外の施設でNIPTを受検する妊婦さんが増えてきていることが報道されました(朝日新聞)。

出生前診断、広がる認可外 検査結果「スマホ」で伝達も

記事では、「1回の来院で採血できたり、年齢制限がなかったりして、受けやすさをうたう認可外施設が目立つ。一方で、妊婦への検査や結果の説明が不十分なケースもある」ことが問題として取りあげられています。

 

◆出生前診断の遺伝カウンセリングについて

妊娠期間中は、妊婦さん自身の体調や体型の変化もあるので、生まれてくる赤ちゃんのことばかりでなく、様々な悩みや不安を抱える場合があります。

遺伝カウンセリングでは、妊婦さんとそのパートナーの方の悩みや不安などを聞き、お二人が必要とする遺伝医学や出生前診断の情報提供を行います。

 

・検査前の遺伝カウンセリング

今後の妊娠出産についてどのように考えていけばよいか、検査結果が陰性の場合と陽性の場合のそれぞれをイメージしていただきます。その上で、出生前診断を受検するかどうかをお二人が選択できるよう、専門の資格を持つ臨床遺伝専門医や認定遺伝カウンセラーがサポートします。

・検査後の遺伝カウンセリング

検査結果の説明はもちろん、その後についても必要に応じて情報提供や心理的なサポートを行います。

 

◆出生前診断をお考えの方へ

臨床遺伝専門医と認定遺伝カウンセラーは、妊婦さんとそのパートナーの方が安心して自己決定をしていただくことを望んでいます。

お二人が疑問に思っていることや不安なことについて遺伝カウンセリングで相談し、お二人らしい選択をしていただければと思います。

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