新型出生前診断(NIPT)における認定登録制度と
遺伝カウンセリング

新型出生前診断(NIPT)における認定登録制度とは

新型出生前診断(NIPT)は日本医学会の認定・登録を受けた施設(認定施設)でのみ実施することが許可されており、これをNIPTの認定登録制度といいます。
新型出生前診断(NIPT)を安心して受けていただくためには、
●検査の目的
●どのような妊婦が検査対象となるのか
●結果をどのように解釈すべきか
●結果を受けてどのように行動すべきか
などについて、検査の前後に遺伝学の知識を持つ専門の医師等による遺伝カウンセリングを受けることが必要です。
このような十分な遺伝カウンセリングを受けることのできる施設でのみNIPTを受けることができるとすることで、妊婦さんやご家族が安心してNIPTを受けるようにするのが、認定登録制度の目的です。
2020年8月時点で、認定施設は全国に109施設あります。
認定施設の一覧は、日本医学会のページをご参照ください。

なお、日本医学会の認定を受けていないにも関わらず、新型出生前診断(NIPT)を実施する病院やクリニックが出てきています。
このような無認可施設では、妊婦さんやご家族が検査について十分に理解できるだけの説明や遺伝カウンセリングが行われていないことから、検査の結果を受けて動揺し、結局認定施設で再度説明を受けるという事例も複数散見されています。
妊婦さんやご家族が苦しい思いをしたり、過度の不安を感じたりすることがないよう、必ず認定施設で受けるようにしましょう。
国や、日本医学会、日本産科婦人科学会も、認定施設での受診を強く勧めています。

遺伝カウンセリングについて

新型出生前診断(NIPT)を受ける際には、臨床遺伝専門医や認定遺伝カウンセラーによる遺伝カウンセリングが
カップルにとって意思決定の大きな手助けになります。

遺伝カウンセリングでは何がわかるの?

新型出生前診断(NIPT)の遺伝カウンセリングでは、例えば以下のような内容について専門家から正確な情報を説明されたり、親身に相談に乗ってもらうことができます。

  • そもそも、なぜこの検査を受けようと思うのか
  • 検査の方法と、その検査で何がわかるのか
  • どの検査を受けるのか、あるいは検査を受けないか
  • 検査の結果(陰性/陽性など)がどのような意味を持つのか
  • 検査の結果を受け、どのように判断(意思決定)し、行動していくのか

このような遺伝カウンセリングを受けることによって初めて、本当の意味で検査を正しく理解し、自分達に合った選択をすることができるといえます。

納得のいく選択・決断をするために

新型出生前診断(NIPT)は、精度の高さから確定的検査と混同されることもあります。
そのため、正しい知識を身につけたうえでの選択をするためにも、日本医学会は、臨床遺伝専門医や認定遺伝カウンセラーから遺伝カウンセリングを受けることを原則としています。

臨床遺伝専門医や認定遺伝カウンセラーは、多くのカップルの家庭状況や境遇、赤ちゃんに関する相談を受けてきたプロフェッショナルです。
出生前診断(検査)は、カップルが難しい決断を迫られる場面が数多く出てきます。意思決定をする上で、臨床遺伝専門医または認定遺伝カウンセラーは親身に話を聞いてくれ、疑問や不安を整理しサポートをする存在です。
何を重視するのか、何が大切なのか、カップルでよく考えて、納得がいく選択をすることが重要です。

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